ありがとう、エリック・カールさん
絵本作家のエリック・カールさんが、2021年5月23日に逝去されたとのこと。
ご冥福をお祈りいたします。
カラフルな色、穴の開いたしかけ、美味しいもの、成長することの喜び……
途中でお腹が痛くなるところにだった、子どもは共感するんだと思います。(子どもの頃って、よくお腹が痛くなりましたもの…)
すべてがパーフェクトな絵本。
新沢としひこさん作曲の歌も大好きです。子どもたちと歌えば、絶対に「げっつようび~」と誰もが口ずさんでしまう!
魔法のような歌!
虫好きの親戚男児にお手紙を渡されました。
何?と思ってみたら、こんなの。
「はらぺこあおむしは、あおばせせりに似ている」という意味だそうです。
「だってねえねって、絵本が好きでしょ? だから教えてあげようと思って」だって。
絵本好きの私にこそ、この情報が必要だと思ってくれたんだな。
子どもと共有できるものがあるのは、本当に嬉しいこと。
『パパ、お月さまとって!』も、しかけのある絵本。
お父さんがお月さまを子どものためにとってくるために、奮闘します。どれだけ遠いところにお月さまがあるか、どれだけ大きいのかを見せるために、しかけが効果的に使われています。
お月様が大きく開くページは、昔は折りたたんであるだけだったのに、現在の版では工夫された折り方で迫力が増しました。
そういう改訂って良いなあと思います。質の良い表現へのあくなき探求。
『できるかな?あたまからつまさきまで』も、とっても面白い絵本です。
(あまり知られてない気がするのは、タイトルが長いからだと、私、思うの…。長いタイトルって、魅力的なんですけど、検索するとなると難しい!)
動物が、自分の動きを「君はできるかな?」と問いかけてきます。
「できるかな?」って子どもたちに問いかけて、みんなで一緒に身体を動かしながら楽しめる絵本。
新沢としひこさんはこの絵本にも歌をつけています。(上で紹介しているCD「エリック・カール絵本うた」に収録されています)
最初はのんびりした曲調なのに、「できるよできる!」のところから急にアップテンポになる展開、大好きです。
私は、「こんなことできるんだろうか…?」と戸惑ったときに、この曲を歌います。
自分を励ますために「できるよできる!!」と歌うと、できる気がしてきます。
おすすめです。
みなさんの好きなエリック・カールの絵本はなんですか??