「田村セツコ展」at 弥生美術館
私のイラストエッセイ好きは、田村セツコさんと青山みるくさんから始まった!
子どものころ、サンリオから発刊されている「いちご新聞」(サンリオショップで買える、当時150円くらいだった新聞!)で連載されていたお二人のイラストエッセイが大好きでした。
かわいい絵に、かわいい書き文字、取り上げられたテーマも、リボンだったり、スイーツだったり…かわいいがぎゅっとそこにつまっていて。
それを見たときの胸がキューっとなると気持ちを、展示を見て思い出しました。
かわいすぎて、叫びだしそうで、声を抑えるのに必死!!思わず「あああ…」って声がもれてしまった瞬間も。
もう一つ思い出深いのは、ソフトカバーの文庫シリーズの「おちゃめなふたご」「はりきりダレル」(/作 ポプラ社/刊)のシリーズの挿画を、田村セツコさんがされていたこと!
英国の学校生活楽しむおちゃめな女子たちに、胸をときめかせたのでした…!
原画に添えられた説明を見ると、原書を読んだ編集者は、この物語を他愛のない話というように捉えていたようなのです(確かに、同じような少女ものでいう「若草物語」みたいな「名作感」はない)。
この物語にときめきを吹き込んだのは、まぎれもなく田村さんのイラストなんだろうなあと思います。
ちなみに現在は、イラストが新たになって刊行されているようす…
おおお…今風だ…
アニメ化されたこともあったんですって。
これもまた印象が違います。
絵の印象って物語を左右するものなんだなあと改めて。
(同じようなシリーズで「すてきなケティ」というシリーズは、青山みるくさんが絵を描かれていて、それも大好きだった)
話を戻して。
田村セツコ展では、デビュー当時から近年の作品まで展示されていて、時々の流行に合わせて、絵柄が少しずつ変わっているのも見られます。
近年のプリンセスの絵本の挿画なんかもめちゃかわいいんだけど…
虫愛ずる姫とか、不思議の国のアリスとか…。
田村さんは年を重ねてもずーっとそのまま、かわいいを表現し続けてきたんだ!
その集大成が見れる充実の展示です。
最近、写真を撮れる展示が多いですがこちらの展示は写真不可。
写真に収めたい絵がいっぱいあって…。
なかでも「カエルの王子さま」の絵(印刷されていないみたい)にぎゅっと心つかまれました。
心に焼き付けたつもりだけれども、まあ、最近の記憶力の低下で忘れちゃいました…。(図録も今回はないみたいです…!)
是非心に焼き付けに、訪れてください!!
ちなみに、弥生美術館のツイッターには結構写真が投稿されているので、こちらもどうぞ。
弥生美術館、竹久夢二美術館 設立の経緯
弥生美術館、並びに隣接する竹久夢二美術館に行ったのも久々のこと。
前に来たときは大阪在住の時で、東京旅の途中だったので、駆け足で見た記憶しかないのですが、今回は弥生美術館のコレクション展示もゆっくりみることができ、
弥生美術館の設立の経緯も初めて知りました。
もともとは、弁護士だった鹿野琢見さんが、子どものころに心つかまれた絵の作者、高畠華宵さんに大人になってから会いに行き、親交を深める中で、作品を継承することになり、この美術館ができたそう。竹久夢二美術館のコレクションも、鹿野さんによるもの。
子どものころの出会いがきっかけで、こんな立派な美術館を作ることになるなんて…。
子どものころ何に出会う何かが、人生を決めてしまうことがあるんだよなあと(自分もそうですが)思います。
だからこそ、子どもに本との良い出会いをしてもらうお手伝いをこれからもしていきたいなと、改めて思ったりしました。
めーっちゃ久しぶりにブログ書きました。
書きたいことはいっぱいあるんだ…!