「がまくんとかえるくん」誕生50周年記念 アーノルド・ローベル展 at PLAY!MUSEUM立川

f:id:enaminokko:20210323132944j:plain

アーノルド・ローベル


 ちょっとひねくれたところもある、がまカエルの「がまくん」と、カエルの「かえるくん」、シリーズでおなじみの、アーノルド・ローベルの日本初の本格的な展覧会が、立川のPLAY!MUSEAMで開催されていたので、行ってきました!

 

 立川での展示はもうすぐ終わりますが、全国巡回もあるようです。もしこれから行かれる人がいたら、ぜひ「がまくんとかえるくん」シリーズをじっくり読んでからおでかけされると、楽しさが倍増すると思います。

 というのも、編集者とのやりとりで、作品が変わっていく流れが展示されていて、きっとよく読んでいる人ほど「あのシーンが最初はこんな感じだった…!」という感動が味わえると思うからです。

 また、今回の展示のために作られた加藤邦夫さんのアニメーションも、がまくんとかえるくんの名シーンが集められた作品になっていて、読んでいる人ほど「あのシーンだ~」と嬉しくなってしまうと思います。

 

 下絵の時は、木の大きさとの対比を見ると、人間と同じくらいの大きさで描かれていたかえるくんたちが、本絵では、小さいサイズになっていて、考えられて作られていたんだなあ…。と感心しました。でもそのルールは後々ゆるくなっていったらしく、ちょっとクスリと笑えました。

 

 

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)

 

  がまくんとかえるくん以外にもさまざまなアーノルドローベル作品が見られる、充実の展示でした。  

 

『いろいろへんないろのはじまり』がとても好きです。

印刷技術が発達していなかった頃、作者自ら色の版を作り分けないといけなかったようで、塗り分けた版も見ることができました。

この作品では、赤、黄、青と、きれいに塗り分けられた版が見られました。

昔の絵本印刷って、たいへんだったんだな…! 

いろいろへんないろのはじまり

いろいろへんないろのはじまり